先日こんなツイートを見かけました。
確定申告が近いせいか節税の話をよく聞きますが。
フリーランスになったばかりの人に「iDeCo」を勧めるのはちょっと待ちましょう。最近は「文芸美術健康保険」も手放しではオススメできない。
誰でも即オススメなのは「小規模企業共済」と「青色申告特別控除」ぐらい。— 師走トオル @小説家になろうに新作投稿中 (@SiwasuToru) February 7, 2020
小規模企業共済という制度の存在を知り興味が沸き調べてみましたので、わかりやすく解説します。
Contents
小規模企業共済とは
小規模企業共済とは、簡単に言うとフリーランスのための退職金制度です。
会社員をやっていれば退職金がもらえて老後の資産とすることができます。
フリーランスになると退職金が出ませんよね。というか退職というものが存在しません。
フリーランスにも老後はやってきます。
その後も元気に働ければ何も問題ありませんが、徐々に体力が衰えたりして働けなくなった場合の将来の収入について考える必要が出てきます。
そんなときに小規模企業共済が使えるかもしれません。
掛金月額は、1,000円から7万円までの範囲内(500円単位)で自由に選択できます。
小規模企業共済のメリット
貯蓄効果がある
貯蓄することが苦手な人にはメリットとなり得ます。
毎月積み立てていくので知らぬ間に貯蓄されていて便利に使えます。
投資効果がある
ただ単に貯蓄の意味だけなら銀行に預けておけばいいだけです。
ですが小規模企業共済は投資効果もあるので、貯蓄よりも返ってくる額が多い場合もあります。
例えば丸30年間、毎月7万円を掛け金とした場合、2520万円の掛け金となり、共済金額(返金額)は3000万円前後になります。
だいたい20%弱増える感じですね。
今の銀行金利に預けていては1%増やすだけでも何年も掛かってしまうので、それを考えると小規模企業共済の利率は良いということになります。
しかし20%弱ではちょっと物足りない気もしませんか?
小規模企業共済は投資効果以上に節税効果が大きいんです。
節税効果がある
次に投資効果以上に効果が大きい節税効果についてです。
例えば課税所得1000万円の人が毎月7万円(年間84万円)を掛け金とした場合の節税効果は、年間36.7万円にもなります!
30年続けたら1101万円の節税になり、実質の返戻率※は約210%にもなります。
※実質返戻率 = 共済金額÷(掛金合計額-節税総額)
小規模企業共済のデメリット
元本割れリスクがある
小規模企業共済は元本割れリスクがあります。
20年以内の解約で元本割れになってしまいます。
資金が引出しにくい
上記デメリットの通り、20年以内の解約で元本割れになってしまうので、できれば早いうちに解約したくないですよね。
すると20年間は実質引き出せないお金となってしまう可能性があります。
20年間使わないと分かっているなら問題ないですが、ある日突然お金が必要になってしまうときが来るかもしれません。
そんなときに元本割れしてしまって、退職金として扱われて課税され、大きな損ではないにせよ嬉しいものではありません。
小規模企業共済は実質死に金になってしまうので、加入はよく考えて無理のない程度で始めるのが良いかもしれません。
【まとめ】小規模企業共済に入るべきか?
節税効果という意味ではとても大きいので、ある程度所得のある方はやる意味はあると思います。
資金がショートしやすい可能性がある方は無理に始めるのではなく、とりあえずやるにしてもまずは少額からスタートしておいた方がいいでしょう。
投資という意味でやるのであれば、思考停止してWealthnaviに30年積み立てしておけば期待値は200%を超えるし、途中で減額や引出しも自由なので小規模企業共済よりメリット大きいかもしれません。
以上、小規模企業共済について調べてみてメリットデメリットをまとめてみました。
ではまた!