MMTって知っていますか?
やれ「MMTはとんでも理論」だの、「MMTが世界を救う」だの、賛否両論が繰り広げられています。
なんか突然出てきて盛り上がってるけど一体全体何があったのか?
みんな知っている風なので今更聞けない『MMT』を解説します!
Contents
MMTとは?
MMTとは、現代貨幣理論。
現代:Modern
貨幣:Monetary
理論:Theory
ということです。
日本語にしてもよくわからないので簡単に説明します。
MMTは国の財源を『お札を刷る』ことで賄うこと
今の国の予算って『税収』を基本として作られていますよね。
国が何か大きな給付や保障をしようとすると、
「財源はどこにあるんだー!」
という話に必ずなり、「税収があっての施策」というのが現代の常識とされています。
ところがこのMMTは、
「財源がなければお金を刷ればいいじゃないか!」
と、これまで税収と支出のバランスを調整してきたある種『常識』から離れた理論です。
MMT下では、適度なインフレになるまで財政支出するべきだ、と考えます。
ちなみにMMTのターゲットインフレ率は2%とのこと。
お偉い方々が導いた数字なので信じましょう!
MMTについて、個人的に最も腑に落ちた理屈は、
MMTでは、そもそも初めに国がお金を創造しなければ、払う税金もないのに、税収と支出のバランスを取るっておかしくね?
ってところです。
一方で腑に落ちないのは、
「日本ってずっと財政赤字でやっていて、政府の借金が対GDP比で圧倒的世界一位だけど、日本は世界に先駆けてMMTに近いことやってたんか?」
という点です。まさか日本が?という気がしてしまいます…。
加えて、これまで議論されてきた以下の相容れない意見に決着が付くのでしょうか?
「政府の借金は延々と膨れ上がり、いつか大問題になる」
「円建ての借金なんだから、刷ることできるし問題ないんだ」
MMTが正しいとするならば、政府の借金は大きな問題ではないということになります。
ただ、MMTはまだどの国も実証したことがないので、机上を出ていないです。
これからアメリカを中心に議論が活発化してくると思うので楽しみで仕方がない。
お金って知れば知るほど不思議な存在ですね~。