内向型/HSS/HSP

書評『HSCの子育てハッピーアドバイス』【HSCを育てる喜び】

子を持つ親
子を持つ親
自分の子どもがHSCかもしれない。
HSCかどうか確認したい。
もしHSCだと分かった場合、どんな風に子育てすればいいのか知りたい。

HSP:Highly Sensitive Person ひといちばい敏感な人
HSC:Highly Sensitive Child  ひといちばい敏感な子

こんにちは!

僕自信HSP&内向型で、もしかしたら自分の子どもも同じではないか、と子育てをする中で何度も感じました。
もし我が子がHSCなら、一般的に言われている子育て方法と我が子の子育て方法は少し違うものである可能性があります。

HSCに合った子育て方法を学んで、我が子が幸せに生きていけるように、親にできることは何なのか知るためにHSCに関する本を読もうと思い、この本を読みました。
選定理由はAmazonでHSCで検索して最初にヒットし、評価が良かったのでこの本を選択しました。

HSC子育てハッピーアドバイス』は2018年に出版されたHSC子育て本です。
著者は診療内科医の明橋大二さんという方で、児童思春期精神医療を専門とした方です。

文字大きめイラスト多めの本なので2時間も掛からずにサクッと読めます。

tako
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ちなみにイラストは太田知子さんという方で、太田さん一家は全員HSPとのこと笑

内容はタイトルの通り、HSCを持つ親や先生のための育児本です。

読んでもらいたい人
・うちの子はHSCかも?と思った人
・学校の先生

HSC子育てハッピーアドバイス』を手に取って読んでもらいたいのは、僕と同じHSCの子を持つ親です。
HSCの子に対する子育ては、非HSCの子に対する子育てより繊細である必要があり影響力が大きいので、HSCを持つ親は一読しておくべき一冊です。

また、『HSC子育てハッピーアドバイス』の19章で学校の先生向けに書かれています。HSCの子育ては親と同じく学校の先生の影響も強いので、学校の先生にも一度は読んでおいてほしいです。

tako
tako
HSCの子を持つ親の願望です!

『HSC子育てハッピーアドバイス』の感想

この本は文字少なめ、漫画絵・イラストが豊富で読みやすい印象でした。
それゆえ、情報が少ないんじゃないかと不安になりましたが、読んでみると情報は十分でした。

tako
tako
イラストの表情が豊かで癒される~

最初のころに書かれている「HSCとはどんな子か」の内容が、自分の子ども時代に思い当たることがいくつも書いてあり、自分がHSCだったことを改めて認識しました。
30年近く経った今になって、やっと自分が少し理解できたと感じ、少し涙が出ました。

子育ては、環境によって性格が大きく変わるものだと思っていましたが、実際は遺伝要素が大きいことが理解できました。
ただ、特にHSCは環境によっても大きく間違った方向に進む可能性も秘めているので気を付けないといけないです。

そして、あまりにも我が家のあるあるが書かれていて笑いました。そして我が子もHSCであることを確信しました。

悩める親にも優しい本で、「HSCについて調べたり、この本を取ったりしているあなたは良い親だ」と何度も褒めてもらえます。笑

『HSC子育てハッピーアドバイス』を読んでの結論

僕が『HSC子育てハッピーアドバイス』を読んで、以下を結論としました。

子どもの気持ちに寄り添い、自分は常に冷静であることを心掛け(常に冷静である必要はない)、ゆっくり子の成長を見守る。

自分が冷静になることが難しいんですけどね!

tako
tako
子どものことを想い、何かできることはないかと考え続けることが大切なのかもしれないですね

書評『HSC子育てハッピーアドバイス』

読む前の期待と記載有無

僕が『HSC子育てハッピーアドバイス』に期待していた内容は以下でした。
括弧内は期待する内容に関する記載があったかどうかを示しています。

・自分の子がHSCかどうか判断できる情報が載っていること。(記載有り)
・HSCでも自己肯定感を高くする方法。(記載有り)
HSCでも大丈夫と言ってほしい(子育てに不安があるので)。(記載有り)
・HSCの子育てで注意するべき方法。(記載有り)
・学校で上手くなじめなかったときの親の心持ちと子どもへの接し方。(記載有り)
・より良い人生を歩んでもらうために親がするべきこと。(記載有り)

tako
tako
期待していた内容が得られ、良書と判断しました

期待以上に情報があって良かったこと

期待以上の情報もありました。

・本文と注のコラムに、HSCは「敏感すぎる子」としている時点でネガティブなレッテル貼りがされているので、「ひといちばい敏感な子」とした方がいいと記載がありました。
確かに。子どもの性格について妻と話をするときなんかには、気にしすぎるとかいう表現、他人と比較して「〇〇すぎる」という表現はしないように気を付けようと思いました

・「今あなたがHSCという言葉を知り、この本を読んでいることは必ず子どもの幸せにとって良い影響があるだろう」ことが書かれており、安心させてくれるなーと思いました。

HSCは過酷な環境に置かれると空気を読んで良い子・手の掛からない子になり、安心できる環境だと細かいことを聞いてきたりかんしゃくを起こしたり、手の掛かる子になるとのこと。
手の掛かる子になっているということは、子育てが上手くいっているということを教えてくれ、僕自身安心しました。うちの子は手が掛かるので~!!

・他人やネットのアドバイスがHSCには合わないときがあるので注意すること。

・本の後半には具体的な悩みがQ&A形式で載っていて、少し応用すれば自分の子との関係にも使えるので良い内容でしたね。

・先生方向けにも書かれている。

・HSCは褒められた経験がひといちばい強く印象に残り、生きる上での糧になることも。

特に良かった点

自己肯定感の育み方

良いところを褒めることだけではない自己肯定感の育み方。それは短所と言われるような悪いところも含めてその子の存在そのものを肯定すること。

HSCが自己肯定感を持ちにくい理由

HSCが自己肯定感を持ちにくい理由の記載があり、なるほどな~と思ったので取り上げました。

・しつけの影響を受けやすいため (対策:強い口調で叱らない)
・自分に厳しいため (対策:いいところを見つけて褒める)
手のかからない子やいい子になろうとしすぎるため (対策:失敗を褒める)
・そもそも集団生活が苦手 (対策:学校の先生などにHSCの理解を求める・どうしても辛かったら学校ではない選択肢も考える)

惜しかった点

こういった記載が欲しかったとか、表現方法が微妙…と思った点がありました。

・HSPか否か、HSSか否かの4タイプがあると書かれています。子を理解するには『外向型か内向型か』のタイプも関わってくるので、その点もコメントして欲しかったです。

・話は少しズレるのですが、母親目線で書かれていて父親はあまり出てきません。『男は外で働き女は家庭で育児』を当たり前とする考えを助長する可能性もあり、評価できいない点です。

まとめ

序盤は思い当たる節がありすぎて笑えましたし泣けました。
総合的には良書と判断しています。
何度も読み返して僕の子育ての糧としたいです。

ではまた!

 

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